半自動溶接機専門店

‘半自動溶接機’ カテゴリーのアーカイブ

☆半自動溶接がうまくいかない場合の対処法をまとめました。

2015 年 12 月 16 日 水曜日

こんにちは。

半自動溶接機はワイヤーが勝手に出てくるので、アーク溶接やガス溶接、TIG溶接と比べると比較的簡単な部類に入るかと思います。
ただ、溶接をする為の設定はきちんとする必要があり、私自身たったこれだけの違いで、ここまで影響するのかと驚いた部分でもあります。

今回は半自動溶接機WT-MIG160で半自動溶接をする際、今までのお問い合わせを参考に、今一つ上手くいかない場合の対処法を説明したいと思います。

それではご覧ください。


溶接前の準備段階での問題

ワイヤーがトーチに入っていかず、バラけてしまう
これが一番多い問い合わせです。色々な可能性があるので、写真にてお伝えします。

まずはワイヤーを取り付ける段階です。
取り付け順序としては、本体側から向かって
ワイヤー→黒いカラー(キーが切ってある、直径15mmぐらいの部品、写真では写ってませんが。。)→ワッシャー→スプリングワッシャー→ナット
となります。
特に黒いカラーが無い場合、ワイヤーが送られて回転するのに伴ってナットが勝手に締まってしまい、最終的には送給ローラーの部分でスリップしてしまいます。

また、ワイヤーを固定しているナットはワイヤーの反力でバラけない程度に手で軽く締める程度とし、過度なテンションでワイヤー送給の妨げにならないようにします。

ワイヤーの向きは、下側からワイヤーが送給ローラーに向かうよう、写真のように取り付けます。
これは、ワイヤー送りに無駄な抵抗にならないように、送給部分に対して出来るだけ水平になるように取り付けるという意味合いです。
半自動溶接機ワイヤー取付説明

次にワイヤーの先端をニッパーで切り取ります。
これは、ワイヤー先端がダマになっていたりすると、途中で引っかかる可能性があるからです。
半自動溶接機ワイヤー先処理

そして、ワイヤー高速送り(本体内部上側の黄色いボタン)を押してワイヤーを送っていきます。
この際トーチは出来る限り真っ直ぐに伸ばして抵抗にならないようにします。

そしてワイヤーが先端から出てくる訳ですが、ここもワイヤーが引っかからないように、コンタクトチップは外しておきます。
トーチ先端

あとは出てきたワイヤーを1cm程度にカットして、コンタクトチップを取り付けて溶接開始となります。

今までで1度だけ、ごく最近の事ではありますが、トーチ内部に異物が詰まっていた事もありました。
ここまでの手順を試してみてもワイヤーがトーチにスムーズに送られない場合は、不良の可能性もありますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

溶接に関する問題

きちんと溶け込まずにダマ(オーバーラップ)になってしまう
これは色々な原因があり、一概には言えない部分ではあります。

根本的に電流が低すぎる場合、逆に電流に対してワイヤー送り速度が遅すぎてワイヤーが母材に届く前に溶けてダマになってしまっている場合もあります。
ワイヤー径がコンマ2変わっただけでも、ワイヤーの体積は直径の二乗に比例して大きく変化しますので、適切なワイヤースピードも大幅に変化します。

母材厚みや材質によっても変化しますが、参考までにこちらの表をご覧いただければと思います(ここ最近の出荷分からは本体蓋の裏にシールにして貼ってあります)。
クリックで拡大できます。
半自動溶接機条件設定

※電流と表記すべき所が電圧となっていますが、既にシールを外注してしまった為、そのままにしてあります。



板に穴が空いてしまう
薄板では起こりやすい現象です。条件設定も大事ですが、ある程度はやり方でカバーできます。
詳しい手順はこちらをご覧ください。☆自動車板金っぽく薄板をMAG溶接

ビードに巣穴のようなものが空いてしまう
炭酸ガスや混合ガスを使用時に、きちんと溶接部が大気から保護されていなかったり、溶接部に塗装なりコーティングがされていて、それらの不純物の影響などが考えられます。

ガス使用時は風の無い屋内で、また表面は磨いて溶接して下さい。



正直なところ、お客様からの修理依頼のうち半数近くは機械自体には問題が無く、使い方だったり何かしらの接続方法の間違いだったりします。
ですので、時間や送料を無駄にしない為にも、取扱説明書をご覧になり、それでも解決しない場合にお電話頂ければスムーズに対応できます。

ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆半自動溶接機WT-MIG160を使って溶接したタワーが完成!

2015 年 11 月 12 日 木曜日

こんにちは。

先日知りあいの、ものづくりの先輩がタワーの基礎部分の溶接をさせてと遊びに来られたのですが
過去記事:☆半自動溶接機WT-MIG160で厚板(6~9mm)をノンガス溶接

そのタワーが完成したとお聞きしたので、撮影させてもらいに行ってきました。

完成したタワーがこちら 
※大きいですが、業者が作った訳ではなく、あくまで個人の趣味で作られています。
鉄塔補強溶接

こちらはワイヤー駆動で先端のアンテナを上下させる部分で、体育館にあるバスケットゴールのような仕組みですね。
今は手動ですが、下から上まで巻くと疲れるので、そのうちモーターを取り付けて電動にするそうです。
鉄塔モーター

以前の記事でも紹介した、土台部分です。
半自動溶接機重物補強溶接

ノンガスで溶接しましたが、上から塗料を塗れば十分ですね。
ビード仕上げ



今回紹介させて頂いたタワーの製作者は工作全般を極めている方で、知り合ってフライス盤のCNC化を教えてもらった時からとってもお世話になっているのですが、今回のタワーも個人で作るレベルの大きさじゃなくて驚きました。
今日はありがとうございました!また遊びに行かせて下さい。

半自動溶接機はこういった構造物を作るのには欠かせません。
仕事で使う方はもちろん、DIY好きな方も一家に1台いかがでしょうか(笑

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆熊本県の学校にお邪魔しました。

2015 年 10 月 22 日 木曜日

こんにちは。

本日は学校に使い方の説明に行った時の事を記事にしていきたいと思います。
通常業務では、デモの範囲は福岡県内しか行っておりませんが、今回たまたま時間があったので伺わせて頂きました。

お邪魔したのは、熊本市にある文徳高校です。いやしかし、私立なのでキレイな校舎ですね。
デモは数多くお伺いしてきましたが、普段はこういう事に慣れている元営業マンの社長と一緒で、一人でお伺いするのは初めでしたので、若干緊張しました。

実験室の一つに、まさかの鍛造施設がありました。高校で鍛造した物が作れるとは。

高校の域を超える設備に驚きつつ、こちらの溶接実習室にて使い方の説明をします。

ありました。弊社の半自動とプラズマが。ご利用頂きありがとうございます。

この後、半自動溶接機とプラズマ切断機についての基本的な使い方をレクチャーして、終了となりました。
文徳高等学校様、写真撮影にご協力頂きまして、ありがとうございました。



当社の溶接機や切断機は、今まで高校や大学、専門学校からも多くのご注文を頂いており、ちょっと不思議に思う事もあったのですが、基礎から始める実習程度では、国産の高価な溶接機はその性能を生かすことのない事が殆どだと思いますので、教材としても丁度よい製品だと感じました。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆半自動溶接機WT-MIG160で厚板(6~9mm)をノンガス溶接

2015 年 10 月 9 日 金曜日

こんにちは。当社で販売しております半自動溶接機WT-MIG160でタワーの基礎部分の溶接を行いました。

無線のアンテナで高さが約10Mほどありますので倒れないよう、特に基礎部分はしっかり溶接する必要があります。(具体的には基礎から少し上の部分で、そこを溶接します)

今回ノンガスフラックスワイヤーを使って溶接しました。
下の部分の鉄板が厚み9mm、そこに溶接する足の支えとなる鉄板が6mmありますのでしっかり溶け込むよう、電圧は高めに設定して溶接していきます。

ノンガス溶接

MIG溶接

半自動溶接

ノンガスフラックスワイヤーを使用しているので溶接した直後はこのように溶接部にフラックスが残ります。
隅肉溶接

グラインダーや鉄のブラシで磨くと綺麗になります。まわりにスパッターが付いていますが事前にスパッター防止スプレーをかければスパッタもつきません(最初なので忘れていました。。)
ノンガス溶接 ビード

ノンガスで溶接する場合、先端のノズルは付ける必要が無いのでその分、以下のような狭い部分にも先端が入り、溶接がうまくいきます。
RIMG1097

厚板溶接 半自動

溶接

半自動溶接機

タワー溶接

しっかり溶接できました! ノンガスフラックスワイヤーを使用すると炭酸ガスのボンベも不要で、電源200Vさえあれば溶接ができます。
風の影響も受けないので現場での溶接にも最適でオススメです。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆半自動溶接機WT-MIG160 ノンガス溶接セットおすすめです!

2015 年 8 月 24 日 月曜日

当社の半自動溶接機WT-MIG160は、炭酸ガスなどのガスを使っても半自動溶接が可能ですが、ご注文頂くお客様の約8割はノンガスにて使われています。

ノンガス半自動溶接の一番の利点としては、ガスボンベを用意せずとも気軽に溶接できる点に尽きますが、反面溶接の仕上がりのキレイ差ではどうしてもガスを使った半自動溶接には敵いません。

そこでこちらの『ノンガス溶接セット』を販売開始しました。

こちらのセット内容は

半自動ノンガス溶接セット

・半自動溶接機WT-MIG160一式(トーチ、アース含む)
・Φ0.9mmノンガス用フラックスワイヤー3kg
・Φ0.9mmノンガス用フラックスワイヤー0.45kg
・Φ0.9mm用コンタクトチップ10個
・カップブラシ
・保護メガネ

となっております。
このセットで、ノンガス溶接でもある程度きれいに溶接できます。重たいガスボンベも不要で電源200V(単相でも三相でもOK)さえあれば溶接できます。

まずは動画をご覧ください。

スパッタ除去スプレーを予め散布しておいた角パイプを、ノンガス溶接後にカップブラシで磨いただけですがこの仕上がりです。
※スパッタ除去スプレーはホームセンター等でお買い求め下さい。



薄板の溶接もこのように可能です。

裏の塗装を剥がさなかったのが悪かったのか、削ったらブローホールが発生していました。
板金の場合はガスを使った自動車板金溶接セットがお勧めですが、下準備をきちんとすればノンガスでも板金できそうです。
RIMG0843

※グラインダーにカップブラシを付けて作業する際はスパナ等でしっかり取付け、必ず保護メガネを着用して下さい。

ご注文は以下からお願いします。(FAXや電話注文も承ります)


WT-MIG160ノンガス溶接セット 価格95,800円(税込)送料・代引手数料 無料 1年間保証付
       

※ショッピングサイトへ移動します。



ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆半自動溶接機の延長コードあります。

2015 年 8 月 21 日 金曜日

こんにちは。当半自動溶接機WT-MIG160の電源コードは約1.8Mで、溶接トーチ(ケーブル)の長さは2.8Mです。

たまに、長めのトーチケーブルはないのかと、お問い合わせをいただきますが、半自動溶接のトーチはその中をワイヤーが通るのであまり長いと詰まりやすくなったりと、良くないので長いトーチはありません。

しかし、電源から離れた場所で溶接をすることもあるかと思います。ですのでその場合は電源コードを延長するしかありません。

今までは当店で延長コードは販売していなかったので必要な場合はお客様の方で用意していただいていました。
しかし、どれくらいの太さがいいのか?、ホームセンターにあるのか?など手間がかかります。
当店で延長コードまでそろえられればその手間も省けるのでは、ということで延長コードの販売を始めました。

太さは3.5スケ(3.5mm2)×3芯、と十分な太さなので10Mでも20Mでも電圧降下することはありません。両端には三相用のオス・メスのコンセントが付いています。

10M延長コード 価格:8,800円 こちらから購入できます。
20Mの場合、12,800円となります。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆自動車板金(薄板)をノンガスで溶接できるか?

2015 年 8 月 7 日 金曜日

こんにちは。
毎日暑いですね。この真夏に備えて空調服を自作したのですが、作業場に扇風機があるので全然着ていません。
作って出来上がってしまえば満足するんですよね。ものづくりあるあるだと思います(笑)

さて今回は自動車板金ネタです。

以前☆自動車板金っぽく薄板をMAG溶接という記事を配信しましたが、そのノンガスバージョンをテストしてみました。
薄板をノンガスワイヤーで溶接した場合の仕上がりをご覧ください。

テストする母材は前回と同じくこちらの鉄板で、厚みは約0.8mmとなっております。
予め塗装を落とし、溶接部にはスパッタ除去剤をスプレーし、ワイヤーはΦ0.9mmノンガス用フラックス入りワイヤーを使用しました。

それでは溶接していきます。動画はこちら。
スイッチを入り切りしている理由は、溶け落ちを防ぐためです。

グラインダーで研磨後はこのようになりました。
ポツポツとブローホールがありますが、これは鉄板裏の塗装を剥いでいなかったため、塗装部分が燃えて(動画でも火が上がっています笑)そのせいで気泡が入った為だと思われます。



結論として板金する素材がただの鉄板なら、こちらのフラックス入りノンガスワイヤーでも十分対応できそうです。
相手が高張力鋼半やアルミなら、それに対応したワイヤーを使う必要がありますので、炭酸ガスなり混合ガスなりアルゴンガスなりを使う必要がありそうです。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆溶接トーチの動かし方で仕上がりが変わってきます。

2015 年 8 月 5 日 水曜日

こんにちは。

溶接は作業者の腕で仕上がりは大きく変わってきますが、今回は半自動溶接のトーチの動かし方について解説していきたいと思います。
経験者の方にとっては知っていて当たり前の内容かもしれませんが、経験が無い方には参考になるかと思います。それではご覧ください。


まずはこちら。画像は厚み2mmの角パイプを半自動溶接した物です。
ノンガスワイヤーを使用し、トーチは溶接部分に対して直線的に進めています。これをストリンガービードといいます。

次に、こちらは同じ角パイプと同じワイヤーを用いての溶接ですが、ビードが多少広いのが分かりますか?
これは、溶接部分を縫うように、ジグザグにトーチを進めて溶接しているのです。これをウィービングビードといいます。

動画はこちら

溶接中はトーチを上下に振っているのが分かるでしょうか?
途中で穴が開きそうになったので、トーチスイッチを入り切りしていますが、このようにトーチを動かす事で脚長の広い溶接となります。ビード高さもストリンガー法では突ビード気味なのに対し、ウィービング法では平坦となります。

このようにトーチの動かし方1つにしても、ビード形状は変化します。
溶接部分を肉盛りしたいのか、強度を出したしっかりした溶接がしたいのか、状況に応じて使い分ける事が大切だと感じます。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆半自動溶接機の性能比較について 半自動溶接機の選び方

2015 年 7 月 29 日 水曜日

こんにちは。

半自動溶接機は数多くの機種がインターネットからホームセンターまで販売されており、特に初心者の方は何を基準にどうやって性能を比較すれば良いか分からないと思います。
今回はその選定方法を記述していきますので、参考までにご覧ください。

インバーター制御☆インバーター制御について
・インバーター制御の場合は様々な部分が他と比べて高性能ですが高価になります。基本的に値段の違いは、同出力機の場合インバーター搭載か非搭載かによって分かれます。

使用率
・これはその機械をある出力で使用した場合、「10分間の内、何分間使ってもいいか」を%で表したものです。
例:60%(125A)…溶接電流125Aで使用する場合は、10分間のうち6分間使用可能となります。
インバーター制御の物は使用率も高く、連続作業でも機械が根を上げる事はほぼありませんが、非インバーター搭載機になると10%程度しか無い物も多く、10分間の内、1分間だけしか使用できずに残りの9分間は休憩させる必要があります。

溶接可能板厚
・殆どの溶接機がメーカー独自に設定されていますが、概ね100Vの物は2mm程度、200Vの物は6mm程度です。
実際に使った感じでも、100Vの半自動溶接機は殆ど溶け込まず、2mm以上の母材に関してはホビー用途として「強度は度外視してパッと見くっつけばいい」程度で半自動溶接機は200Vがお勧めです。

・こちらのWT-MIG160を使って溶接した動画もよろしければご覧ください。薄板~中厚板まで様々なパターンで溶接しています。

出力電流切り替え
・安価なタイプは出力電流切り替えが4段階などになっている物もあり、4段階では母材の厚みや材質に応じて柔軟な対応が難しい場合もあると考えられます。
電流調整及びワイヤースピードをボリュームで無段階に調整できる物の方が、対象に応じてより細かい設定が可能で、調整機能は細かければ細かい方が良いです。

電流表示
・高価なタイプはデジタル表示窓があり、細かく1A単位での調整が可能です。
また、後日溶接する際も数値をメモしておくことで、全く同じ条件で溶接できるので迷う心配が無いという利点もありますが、慣れればデジタル表示は無くても感覚で調整できます。

対応溶接ワイヤー径
・機種によって様々ですが、基本的に0.8-1.0mm対応の物が多いです。
当社の溶接機の場合は、オプションの送給ローラーを使う事でΦ0.6mmワイヤーにも対応しており、自動車板金などの薄板溶接にも向いております。

重量
・重い程中身が詰まっていてしっかりしてそうな気もしますが、半自動溶接機の場合それは間違いです。
基本的に適応板厚(出力)が上がるにつれて重量も重くなりますが、①で述べたインバーター制御を採用しているかどうかによって、その重量は同出力機でも大きく変わってきます。
インバーター搭載機は非搭載機と比べて半分程度で、軽量、高性能となります。

保障
・最後に重要なのが保障内容でしょう。
ちなみに当社では半年間無償修理の保障期間を設けておりますが。。正直なところ保障期間が過ぎてもケースバイケースで柔軟に対応しています(お客様には喜ばれています)。

こちらは自社の半自動溶接機WT-MIG160と大手他社の半自動溶接機との比較表になります。
※クリックで拡大できます。

WT-MIG160の価格の安さが目立ちますが、これは自社で直輸入、販売店や支店を持たずにお客様に直販、必要最小限のスタッフ構成で運営しており、極力無駄なコストを削減する事でこの価格でお客様に提供できます。
ですので、商社さん等からお電話頂いても、値引きは基本的にしておりません。


以上です。対象の半自動溶接機は、単相200Vで使える溶接機で、出力が200Aを超える物については高価で完全にプロ向きな為、比較対象に入れておりません。ここに記述してある事は言われるまでもなく熟知しているでしょうから。

半自動溶接にあまり詳しくない方が選定基準に迷う場合は、これらの項目を比較して機械を選ばれると良いかと思います。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆200Vのコンセントを設置するには。かかる費用は?

2015 年 7 月 28 日 火曜日

こんにちは。

今回は電源についてのお話です。
以前、☆半自動溶接機は200Vがお勧めです。という記事を執筆しましたが、2mm程度だと100Vの半自動溶接機でも、電流とワイヤースピードをうまく調整すれば、ある程度溶接できるとは思いますので、薄板を溶接しようと考えておられる方はこの記事は読み飛ばして頂いて構いません。

そもそも200Vのコンセントが無い場合は、100Vの溶接機しか使えないんじゃないか?とお悩みの方は是非ご覧ください。

まず最初にしつこいようですが、半自動溶接機で3mm以上の母材を中までしっかりと溶接したい場合は、200Vのタイプを強くお勧めします。100Vの物だと出力が弱く、表面だけしかくっつかないからです。
これは、100Vタイプの半自動溶接機の能力的な問題であり、腕や経験ではどうしようもありません。

溶接機によっては、100Vタイプでも「100V-30A使用で最大6mmまで可能」と表示されている機械もあるでしょう。
もし、100Vでも30Aを流せるブレーカーとコンセントが設置されていれば、2-3mmを超えても溶接できるでしょう。
しかし、家庭用のコンセントは殆どが15Aまで対応でしかなく、コンセントに至る配線も20A以上を流せる太さではまずありません。ブレーカーも各部屋に割り当てられている物は大半が20A程度なはずです。

なので、結果的に100Vの半自動溶接機で2mm以上の母材となると、どのみち電気工事無しに母材内部まで溶け込ませるような強度の出せる溶接は無理だと思います。

それでは本題の200Vのコンセントについてです。
通常、最近の一般住宅でも200Vの電化製品は普及しつつあり、オール電化対応の物件はまず200Vが引き込まれています。
また、エアコンのコンセントも出力に応じて200Vの物があります。

形状は様々ですが、基本的にこれらの3口のコンセントは200Vですので、そちらから電源を取って頂くことで問題なく使用可能です。

次に、これらのコンセントが見当たらない場合、ブレーカーをご確認下さい。

ちょっと分かりにくいですが、写真のように3本ケーブルが繋がっていたら、この位置までは200Vが来ている事になります。
その際はブレーカーに100/200Vと書いてある可能性が高いです。

ここから先は電気工事が必要ですが、この位置まで200Vが来ていたら比較的簡単に200V仕様に変更できるようで、1万円程度で既存の100Vコンセントを200Vコンセントに交換できると思います。
詳しくはお近くの電気屋さんにお問い合わせ下さい。

最後に、ブレーカーを確認しても2本しかケーブルが繋がっておらず、屋外を確認してもケーブルが2本しか無い場合は。。。
電柱から新たに200Vを引き込む必要があり、金額的にも10万円~程度はかかるようです。
この場合は、わざわざ200Vを引き込むメリットに費用対効果があるかを天秤にかける必要があると感じます。



以上です。
既存のコンセントは100Vしか無いが建物のブレーカーまで200Vが来ている状態で、今後溶接機を検討されている場合は、電気工事にて200Vコンセントの増設をされる方が、何かと遠回りをしなくても良いのかな、と感じます。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

安価で確かな製品をお届けします

店長あいさつ

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当サイトにお越し頂き、ありがとうございます!機械工具商社で8年ほど、エアーツールや油圧機器、溶接機器等を取り扱い、今に至ります。ガス溶接やアーク溶接、TIG溶接の資格も取得しております。”安かろう悪かろう”ではなく、しっかりと”使える”製品をお求めやすい価格にて提供致します。誠心誠意対応しますので宜しくお願い致します。

株式会社WELDTOOL
上原 顕

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