☆溶接ワイヤー径の選定について
2015年11月9日
こんにちは。
半自動溶接機WT-MIG160ですが、オプションの送給ローラーを使う事でφ0.6-φ1.0(標準ローラーはφ0.8-φ1.0)までの溶接ワイヤーに対応しています。
今回はこちらの溶接ワイヤー径について、どういった状況で替える必要があるのかをお話をしたいと思いますので、今一つ溶接がキレイにいかない場合など、お困りの方は参考までにどうぞ。
まず、溶接の対象が薄板(~1.2mm)の場合、ワイヤーはφ0.6mmをお勧めします。
理由としては薄物の溶接の場合、必然的に電流を弱くしないと穴が簡単に開いて、溶接が続行できなくなってしまいます。
ここで低い電流で溶接を進めていくのですが、太い溶接ワイヤーを使うと、ワイヤーから母材に移行する一滴一滴の量が多いため、溶接部が盛り上がるような形になってしまいます。
ただ上手な方なら、トーチスイッチを入れたり切ったりを交互に繰り返し、多少高めの電圧で母材に穴をあける事無く、溶接する事もできます。
半自動溶接機WT-MIG160 厚み0 8mm鉄板をMAG溶接
半自動溶接機WT-MIG160ノンガスワイヤーで板金溶接 (厚み0.8mm)
これが厚み1.6mm~となると、もう少し太いワイヤーを使って電流を上げてもある程度穴も開きにくくなりますので、φ0.8ソリッドワイヤーやφ0.9フラックス入りワイヤーでも十分に溶接可能です。
半自動溶接機WT-MIG160で角パイプ溶接 (厚み1.5mm)
また、細いワイヤーを使う場合、ワイヤー自体の体積が少なくなりますので、同じソリッドワイヤーでもφ0.8ワイヤーよりもφ0.6ワイヤーの方が、ワイヤー送りダイヤルは速めに(数字を大きくする)設定する傾向になります。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by ノンガス兼用の高性能半自動溶接機 at 13:14 / 未分類 コメント&トラックバック(0)