☆自動車屋さんでTIG溶接機を導入するか否か
2015年6月2日
こんにちは。
昨日は偶然ですが、同じ内容の問い合わせ(内お一方は来店されました)が三件ありました。
その事について記事に書き留めていきたいと思います。特に自動車屋さんには役立つ内容となっておりますので、是非ご覧ください。
それぞれ多少の違いはありますが、問い合わせの内容としては
「他社の半自動溶接機を使ってアルミを溶接したが、全然まともに溶接できない。そこで当社のTIG溶接機をネットで見かけたんだけど、これはどんな具合?」
といったお話でした。
最近は自動車でも軽量化の為か、アルミの採用が進んでいるようですね。
当社の半自動溶接機でもアルミの溶接は可能ですが、キレイに溶接するのは難しいと感じます。
これは機械の仕組み上、ワイヤーを供給しながら溶接していくため、粘っこく融点の低いアルミはどうしても肉盛りしたような(大げさに言えばミミズがいるような)ビードになってしまいます。
動画はこちら
これがTIG溶接だと、ワイヤーが自動で出てくることが無く、自分で溶接棒を溶融部に添加しますので、肉盛りする「量」を自分で調節できます。
また、アークは半自動と違って一定で極めて安定している為、スパッタが飛ぶ事もなく、仕上がりはとてもキレイです。
(左側は溶接棒無し、右側は溶接棒を添加)
動画はこちら
以上の事から、アルミの溶接にはTIG溶接が向いており、半自動溶接機でも引っ付けば仕上がりはどうでもいい程度の溶接は可能。。と考えております。
昨日来店されたお客様も、実際にTIG溶接を試してもらいましたが
「これいいね~。何回か練習すれば大丈夫そうだね。今日持って帰りたいけど、支払いは現金で大丈夫?」
とおっしゃって頂き、購入されました。(チェックに時間がかかるので、発送にさせてもらいました。)
半自動溶接機の利点は、TIGと比べて簡単であり、溶接速度が速い事です。
自動車板金のように、溶接後にグラインダー等で研磨し塗装する場合や、そもそも見えない部分で見た目は重要ではない場合は、半自動溶接機が有利です。
素材としても、鉄の溶接は半自動でも十分キレイにいきます。
ただ、アルミの場合、削ろうにも材質自体がネバネバしたような性質ですので、研磨。。というか削るのは鉄と比べて手間がかかります。
また、ステンレスの場合、錆びないからステンレスで作られている訳であり、イコール外観が気になる部分であることが多いと思います。
という訳で、しつこいようですがアルミやステンレスの溶接にはTIG溶接機をお勧めします。
板金や溶接個所の多いトラック関係の溶接では半自動溶接機をお勧めします。
アルミも溶接できるTIG溶接機はこちら
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by ノンガス兼用の高性能半自動溶接機 at 12:46 / 未分類 コメント&トラックバック(0)