☆溶接トーチの動かし方で仕上がりが変わってきます。
2015年8月5日
こんにちは。
溶接は作業者の腕で仕上がりは大きく変わってきますが、今回は半自動溶接のトーチの動かし方について解説していきたいと思います。
経験者の方にとっては知っていて当たり前の内容かもしれませんが、経験が無い方には参考になるかと思います。それではご覧ください。
まずはこちら。画像は厚み2mmの角パイプを半自動溶接した物です。
ノンガスワイヤーを使用し、トーチは溶接部分に対して直線的に進めています。これをストリンガービードといいます。
次に、こちらは同じ角パイプと同じワイヤーを用いての溶接ですが、ビードが多少広いのが分かりますか?
これは、溶接部分を縫うように、ジグザグにトーチを進めて溶接しているのです。これをウィービングビードといいます。
動画はこちら
溶接中はトーチを上下に振っているのが分かるでしょうか?
途中で穴が開きそうになったので、トーチスイッチを入り切りしていますが、このようにトーチを動かす事で脚長の広い溶接となります。ビード高さもストリンガー法では突ビード気味なのに対し、ウィービング法では平坦となります。
このようにトーチの動かし方1つにしても、ビード形状は変化します。
溶接部分を肉盛りしたいのか、強度を出したしっかりした溶接がしたいのか、状況に応じて使い分ける事が大切だと感じます。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by ノンガス兼用の高性能半自動溶接機 at 17:04 / 半自動溶接機 コメント&トラックバック(0)