☆半自動溶接機 WT-MIG160 鉄とステンレスをフラックス入りワイヤーでノンガス異材溶接
2015年6月10日
こんにちは。
昨日のお話ですが、お客様より「ステンと鉄を溶接したいけど、どうかな?」といった内容のお問い合わせを受けました。
当初、ステンレスの溶接にはステンレスワイヤー+アルゴンガスの組み合わせでないと、まともに溶接できないのではないかという先入観がありましたので、そのようにお客様にお伝えしたのですが、お客様の身内の方は軟鋼用のワイヤーで普通に溶接されているとの事でした。
というわけで、実際に試してみて事後解答させて頂くことにしました。
お客様のお話から、ガスは用意できるけどノンガスのワイヤーじゃ溶接できないの?という事でしたので、ワイヤーはノンガスで使えるフラックス入りワイヤーを使って試しました。
この段階では内心、ただでさえ異材溶接なのに、ノンガス用フラックスワイヤーではブローホールだらけになってぐちゃぐちゃになるのが関の山だろう。。とタカをくくっておりました(汗
使うのはステンレスアングルと鉄板です。厚みは互いに3mm程度になります。
こちらをフラックス入りワイヤーでノンガス異材溶接していきます。(溶接できても相当汚いだろう。。
動画はこちら
動画の通り、ノンガスですのでスパッタは若干多いものの、全くもって普通に溶接されております。強引に曲げようとしても、ビクともしません。(あれ?。。
間違いを認めたくない訳ではありませんが。。グラインダーをかけて内部状況を見てみます。(溶接割れとかブローホールあるんじゃないの~?
この通り、ステンレスと鉄の間に割れやブローホールは皆無で、溶接した部分が全く分かりません。(ぬぬ。。。
番手が一気に飛んでいるので、ピカピカではありませんが、何なら鏡面に仕上げても違いは出そうにありません。(ぐぬぅぅ。。。
ちなみに、鏡面仕上げの記事はこちら看板製作バフがけ編
と、いう訳で、ステンレス+鉄でもノンガスフラックス入りワイヤーで全く問題なく溶接できます。(できないとか言ってすいませんでした汗
お問い合わせ頂いたお客様は、トラックのカスタムや修理にご利用されるそうです。
わざわざアルゴンガスとステンレスワイヤーを用意せずとも、スパッタが多少飛んでも問題ない個所でしたら、ノンガスワイヤーで十分ですね。
ついでにステンレスどうしもノンガスフラックスワイヤーで溶接テストしましたので、近いうちに記事にしたいと思います。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by ノンガス兼用の高性能半自動溶接機 at 18:08 / 半自動溶接機 コメント&トラックバック(0)