半自動溶接機 ノンガスと炭酸ガスを使用、どちらが良いか
2015年3月27日
今回はたまにお問い合わせをいただく、半自動溶接機をノンガスで使う場合と炭酸ガスや混合ガスを
使用する場合の違いをお知らせしたいと思います。
ガスの種類にもよりますが、ノンガスとそうでない場合でスパッター(溶接中に飛ぶ火花)やヒューム(煙)の量に違いがあります。
また、コスト、仕上がりにも違いがあります。
●スパッター
スパッターやヒュームの量に関してはノンガスが一番多くなります。多い順に
ノンガス>炭酸ガス>混合ガス となります。
※混合ガスは炭酸ガス20%、アルゴンガス80%のガスのことです。
●仕上がり
仕上がりは混合ガスが一番きれいにできます。
混合ガス>炭酸ガス>ノンガス
ノンガスの場合、被服アーク溶接(手棒)と似たような仕上がりになります。
●コスト
コストに関しては、溶接する量によって変わってきます。(以下、鉄の溶接と仮定します)
鉄骨の溶接や構造物の溶接など、溶接する箇所が多い場合は炭酸ガスを使うのが良いでしょう。
炭酸ガスを用意するコストがかかりますが、それ以上にワイヤー代が安くなるからです。
ガスを使う場合、ソリッドワイヤーを使いますが、価格がノンガスフラックスワイヤーよりも安いので。(約半分)
それほど溶接箇所が多くなく、仕上がりもアーク溶接と同じ感じで良ければノンガスで溶接した方が楽です。
また、屋外で風のある場所で溶接する場合はガスを使うと風の影響を受けますのでノンガスが良いです。
当店では様々な業種の方に半自動溶接機を納入しておりますが、ノンガスで使用される方が多いです。
ボンベが必要無く、200V(20アンペア)の電源さえあればすぐ使用できるからでしょうか。
今までアーク溶接(手棒)を使っていた場合と比べてとても効率が上がったとの報告もいただいています。
万が一ワイヤーが無くなってもアーク溶接も可能です。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by ノンガス兼用の高性能半自動溶接機 at 15:32 / 半自動溶接機 コメント&トラックバック(0)